白内障の原因は?
白内障は加齢だけが原因ではありません。
若い人でも起こるケースがあり、原因を知ることで進行の予防や早期発見につながります。
本記事では、白内障の種類や原因、進行を遅らせる方法を、眼科医の視点から解説します。

上村 文
Aya Uemura
大学病院レベルの最新設備を備え、地域の皆様に安心して受診いただける“かかりつけ眼科”を目指しております。一般的な眼科診療から高度な治療まで幅広く対応し、患者様に寄り添った医療を大切にしています。 また、学校医として、地域の子どもたちの目の健康にも力を入れております。
そもそも白内障とはどんな病気か?

白内障は、目の中でカメラのレンズのような役割を果たす「水晶体」が白く濁ってしまう病気です。
水晶体が濁ると、光がうまく網膜まで届かなくなり、「視界がかすむ」「光をまぶしく感じる」といった症状が現れます。
白内障はその原因によって、大きく以下の4つの種類に分類されます。
- 加齢性白内障:加齢に伴うもので、白内障全体の大部分を占めます。
- 先天性白内障:生まれつき水晶体に濁りがあるケースです。
- 若年性白内障:20代〜40代などの若い世代で発症するものです。
- その他の白内障:ケガ、持病、薬の副作用などが原因で起こるものです。
白内障の原因

それぞれのタイプごとに、なぜ水晶体が濁ってしまうのか、その主な原因を解説します。
加齢性白内障の原因
最も一般的な原因は加齢です。
長年、紫外線を浴び続けたり、体内の酸化が進んだりすることで、水晶体を構成するタンパク質(クリスタリン)が変性し、白く濁ります。
白髪が増えるのと同様に、誰にでも起こりうる生理的な変化です。
先天性白内障の原因
遺伝的な要因や、お母さんのお腹の中にいるときに感染症(特に風疹など)にかかったことが影響して、生まれつき水晶体が濁っていることがあります。
若年性白内障の原因
若い世代で発症する場合、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの全身疾患が主な原因となります。
特にアトピー性皮膚炎の方は、顔の湿疹による炎症や、痒みから目を強く擦ったり叩いたりする物理的な刺激が、水晶体に悪影響を及ぼすと考えられています。
その他の白内障の原因
- 外傷性:目に強い衝撃を受けたことによる損傷。
- 併発性:ぶどう膜炎などの他の目の病気によるもの。
- 薬剤性:ステロイド剤などの長期使用による副作用。
若い人でも白内障になることはある?

白内障は「お年寄りの病気」と思われがちですが、決してそうではありません。
アトピー性皮膚炎、糖尿病、あるいは強度の近視がある場合、20代〜30代で発症することも珍しくありません。
POINT
若い世代の白内障は、高齢者の加齢性白内障に比べて進行が非常に早いという特徴があります。
「最近、急にピントが合わなくなった」「視界が白っぽく感じる」といった違和感があれば、年齢に関わらず早めに眼科を受診することが大切です。
白内障が進行しやすくなる要因

白内障の進行スピードには個人差がありますが、以下のような要因が進行を早めることがわかっています。
- 紫外線:強い紫外線を直接浴びる習慣。
- 喫煙:タバコは体内の酸化ストレスを高め、水晶体の濁りを促進します。
- 高血糖:糖尿病による代謝異常は、白内障の大きなリスク因子です。
- 生活習慣:過度な飲酒や、偏った食生活。
白内障は予防できる?進行を遅らせる方法

一度濁ってしまった水晶体を元の透明な状態に戻すことはできませんが、進行を遅らせるための対策は可能です。
| 紫外線対策 | 外出時にはサングラスや帽子を活用し、目を保護しましょう。 | |
|---|---|---|
| 抗酸化を意識した食事 | ビタミンC、ビタミンE、ルテインなど、抗酸化作用のある栄養素を積極的に摂取しましょう。 | |
| 持病の管理 | 糖尿病などの疾患がある場合は、主治医の指示に従い血糖値を適切にコントロールしましょう。 | |
| 点眼薬の継続 | 医師から処方された進行予防の点眼薬を毎日正しく使用しましょう。 | |
白内障は手術でしか治らない?

初期の段階であれば点眼薬で進行を抑える治療を行いますが、点眼薬はあくまで「現状維持」を目的としたものです。
濁った水晶体を透明に戻す薬は現在の医学には存在しないため、根本的に視力を回復させるためには、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを挿入する「白内障手術」が必要となります。
現代の白内障手術は非常に進化しており、痛みも少なく、短時間での日帰り手術が一般的です。
日常生活に不便を感じるようになったら、手術を検討する良いタイミングと言えるでしょう。
まとめ

白内障は、加齢だけでなく全身疾患や生活習慣、外傷など、さまざまな原因で起こる病気です。
40代から始まることも多く、決して高齢者だけの問題ではありません。
大切なのは、「年だから仕方ない」と放置せず、原因を正しく理解して適切なケアを行うことです。
白内障は早期に発見し、適切なタイミングで治療を受ければ、再びクリアな視界を取り戻すことができる病気です。
「最近、視界がかすむ」「眼鏡を変えても見えにくい」といった違和感がある方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
精密な検査を行い、お一人おひとりのライフスタイルに合わせた最適な治療法をご提案させていただきます。
皆様の大切な目の健康を、私たちが全力でサポートいたします。
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足立慶友眼科 院長
上村 文
Aya Uemura大学病院レベルの最新設備を備え、地域の皆様に安心して受診いただける“かかりつけ眼科”を目指しております。一般的な眼科診療から高度な治療まで幅広く対応し、患者様に寄り添った医療を大切にしています。 また、学校医として、地域の子どもたちの目の健康にも力を入れております。
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