症状から探す
目の違和感や見え方の変化は、加齢のせいだけでなく、もしかしたら思わぬ疾患のサインかもしれません。
このページでは、目にあらわれる代表的な症状ごとに、考えられる疾患を紹介しています。
目が痒い
目のかゆみは、アレルギーや乾燥などで生じることが多く、特に季節の変わり目や花粉の多い時期に増加します。強くこすると、角膜や結膜を傷つけてしまうおそれがあるため注意が必要です。かゆみが長く続く場合は、アレルギー以外の病気が関係していることもあるため、眼科を受診することをおすすめします。

考えられる疾患
目が痛い
目の痛みは、ゴミが入ったり、眼球内部の炎症、眼圧の急激な上昇など、さまざまな原因によって起こります。突然の激しい痛みや視力の低下、充血、頭痛などの症状がある場合は注意が必要です。放置すると視力を損なう恐れもあるため、症状が軽くても軽視せず、速やかに眼科を受診しましょう。

考えられる疾患
目が充血する
目の充血は、目の表面にある「結膜」の血管が広がることが原因です。ゴミが入ったり、外での作業や長時間のパソコン作業で紫外線やブルーライトを浴びたとき、また疲れや寝不足でも起こることがあります。こうした一時的な充血は、休めば自然に治まることがほとんどです。しかし、充血が何日も続いたり、痛みや視力の低下を伴う場合は目の病気が隠れている可能性があるため、なるべく早く眼科で診てもらいましょう。

考えられる疾患
目やにが出る
目やには、目の表面を守るために必要なものですが、量が急に増えたり、黄色くてネバネバしている場合は注意が必要です。これは、細菌などによる感染症のサインかもしれません。特に、朝起きたときにまぶたが開けにくい、くっついてしまうような感じがある場合は、細菌による炎症が疑われます。このようなときは、点眼薬による早めの治療が効果的ですので、できるだけ早く眼科を受診しましょう。

考えられる疾患
- 結膜炎
- ものもらい(麦粒腫)
- 角膜炎
目が乾く
目が乾くのは、涙の量や質が低下することで角膜や結膜が十分に潤わなくなるためです。長時間のスマートフォンやパソコン使用によりまばたきの回数が減ると、乾燥症状が強くなることがあります。乾燥感だけでなく、ゴロゴロした異物感や疲れ目、頭痛や肩こりなど全身症状を引き起こすこともあるので、早めに治療しましょう。

考えられる疾患
かすんで見える
視界がぼやけて見える「かすみ目」は、目の表面や内部のトラブル、または体の病気が原因になっていることがあります。加齢による白内障や、目の奥の病気(眼底疾患)、さらに血糖値の変動で視力が落ちることもあります。こうした原因を放っておくと、視力が大きく下がったり、最悪の場合は失明に至ることもあるため注意が必要です。急にかすみが出たときや、かすみの進行が早いときは、できるだけ早く眼科で診察を受けましょう。

考えられる疾患
見える範囲が狭い
「視野が狭くなった」と感じる症状は、「視野狭窄(しやきょうさく)」と呼ばれます。これは、緑内障や網膜剥離といった目の病気が原因になっている可能性があります。この症状は、初めのうちは気づきにくいのが特徴です。気づいたときには病気がかなり進んでいることもあります。最近、物によくぶつかる、足元が見えにくいといった変化を感じた方は、できるだけ早く眼科で検査を受けてください。

考えられる疾患
暗いところで見えにくい
薄暗い場所や夜になると物が見えにくくなる症状は「夜盲(やもう)」と呼ばれます。 これは、目の奥にある「網膜」や「視細胞」の異常が原因となっている場合があります。加齢やビタミンA不足が原因の場合もありますが、緑内障や糖尿病網膜症などの病気が隠れていることもあります。夜間の外出や車の運転が必要な方、日常生活に支障がある場合は眼科で検査を受けましょう。

考えられる疾患
- 縮瞳
- 網膜色素変性症
- 白内障
まぶたが腫れる
まぶたが腫れる原因として多いのは、細菌やウイルスの感染、あるいはアレルギー反応です。これらは点眼治療を行います。他にも、むくみや甲状腺機能亢進症・低下症などの疾患が原因となってまぶたが腫れることがあります。この場合、元となる疾患への治療が必要となるため、腫れが続く場合は眼科で検査を受けましょう。

考えられる疾患
- 麦粒腫・霰粒腫(ものもらい)
- 眼窩蜂窩織炎などの感染症
- アレルギー
- 甲状腺眼症・外眼筋炎
光がちらつく・光が走る
何もないのに視界に稲妻のような光が見える現象は「光視症(こうししょう)」と呼ばれ、網膜に刺激が加わることで起こります。特に片目に突然出現した場合や、飛蚊症を伴う場合は注意が必要です。加齢による硝子体の変化や、網膜裂孔・網膜剥離の前触れである可能性もあります。放っておくと視力に深刻な影響を及ぼすことがあるため、なるべく早く眼科を受診して治療を始めてください。

考えられる疾患
- 網膜裂孔
- 網膜剥離
- 硝子体剥離
- ぶどう膜炎
まぶたがピクピクする
まぶたが勝手にピクピクと動く症状は、多くの場合ストレスや疲れ、カフェインのとりすぎなどが原因で、一時的なものです。たいていは自然におさまりますので、あまり心配はいりません。ただし、目の病気が原因でまぶたの筋肉がうまく動かなくなっている場合もあります。目が開けづらくなることもあり、症状が長引く場合は眼科で検査を受けましょう。もし、けいれんが顔全体に広がっているような場合は、脳神経内科の受診が必要です。
